ここではモノが感じる、人とヒト、人とモノのお話を紹介します。
春風と共に東京に行ってきました!!
無計画で行ったので時間がとてつもなく余った私は、「そうだ!美術館へ行こう!!」と思いたち、すぐさま本屋さんへ...tokyo art mapという本を手に取り調べた結果...火曜日だったのでほとんどの美術館はお休みという残念な結果に...。でもきっと、まだあるはず!!そう思ってよく見てみると、六本木ヒルズの53階にある森美術館で『万華鏡の視覚』という展示会をしていました。
万華鏡の視覚』というテーマ通り、光・音・言語を使った作品が多く、まるで別世界に来たようでした。
特にカールステン・フラーの≪Y≫という作品は、いくつもの電球が半円を描きながら連なり、くるくると回っているように点灯していてその中を実際にくぐれると言うものでした。正面に鏡があり、鏡の中を見ると自分が何人にも見えたりしました。
見る人がいて、作品を体験して作品の中に入ることでアートが完成されるという粋な計らいで、完全に私は日常の生活を忘れることができました。
他にもジャネット・カーディフの『触ること』という作品は暗闇の中に1つだけテーブルが照らされていて、そのテーブルのいろいろな所にふれると、甘いささやく声・急ブレーキの音・電話の音・ナイフを研ぐ音・映画音楽...などさわり方によって違った音に包まれて、好奇心と恐怖心で驚きの連続でした。
他のどの作品もリアルでどこかダークな部分もあり、訪れた人たちは思い思いに何かを感じ取っていたように思いました 。
もう1つご紹介したいのは、東京オペラシティーギャラリーの『A}NTWERP FASHION 6+』です。
題名の『6』とは、『アントワープの6人』-ディルク・ビッケンベルヒス、アン・ドゥムールメースター、ワルター・ヴァン・ベイレンドンク、ドリース・ヴァン・ノーテン、ディルク・ヴァン・サーヌ、マリナ・イェーに由来しています。『+』とは、彼ら6人とともに語られるマルタン・マルジェラと次世代のデザイナー達を指しています。さらに、舞台裏でアントワープ・ファッションに貢献しているクリエイタ-達を意味しています。
多くのジャーナリストやバイヤーがアントワープファッションを高く評価するのは、現実性と創造性の間のユニークなバランス感覚であり、商業的な成功も意味しています。アントワープのデザイナー達はそれぞれスタイルも発想源も違いますが、アントワープ王立美術アカデミー、ファッション科で教育を受けた経験を共有しています。
展示室には音のない空間にランウェイを思わせる場所があり、そこに堂々とスポットライトに照らされていて圧倒されました。
想像を超えたデザインたちに出会い作り手の気持ちや服への愛情や想い・可能性が伝わってきて服に対する考え方を変えさせられました。
服もメイクも髪型も、もっと自由で自分らしく楽しめれば見えている世界も広がるのかなー...と思える素敵な作品たちでした!!
きれいなものってわくわくしますね!!
皆さんも、現実から離れたドラマチックな世界を体験してみてはいかがですか?