ここではモノが感じる、人とヒト、人とモノのお話を紹介します。
戦国時代から江戸時代にかけて、大名の居城を中心に発達した市街・・・城下町。 城下町として栄えた、飛騨高山と松本市に行ってきました。
まず飛騨高山は山々に囲まれた町で、町に向かう道を挟む山は、寒い冬の訪れを知らせる為に真っ赤に染まっていました。 高山の市街は昔ながらの町屋がたたずみ、昔にタイムスリップしたような町並みになっています。その中の一つの料亭に入ると、囲炉裏の炎が暖かく迎え入れてくれて、特産の味噌と飛騨牛を焼く香ばしいにおいで、僕達の食欲をそそりました。
歴史と伝統文化、味と技、自然と景観などなど、見るものすべてに味わいと感動をもたらしてくれる。そんなモノがたくさん詰った町でした。
その高山から約2時間もう一つの城下町、松本市にも行きました。 松本城をはじめ、旧開智学校などの重要文化財の建築物や、なわて通りなどの大正、昭和初期の風情が残る懐かしさを感じさせる町並みは、散策にオススメの町でした。
中でも、重要文化財の旧開智学校は、我が国最古の擬洋風学校建築で、ステンドグラスなどの異国情緒あふれる建物でした。建物の中には明治から昭和にかけての教育資料などが保存され、木の机や黒板、オルガンや教台、教科書などの懐かしい展示物が並んでいました。校舎の横には、新しく作られた開智小学校があり、その運動場から聞こえる子ども達の声を旧校舎の中で目をつぶって聞いていると、小学校の時の記憶がよみがえり、胸が高鳴っていたように思います。
古き良き時代の風情が残る懐かしさを感じながら、五感では感じ取れないモノを感じれる町でした。