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ここではモノが感じる、人とヒト、人とモノのお話を紹介します。

中国

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日本の近くに位置して、今では経済大国として世界中の注目を集める存在にもなった中国。2年後には北京オリンピックも開催される為、いま急ピッチで大掛かりな開発が行われている。その開発の中でも、様々な歴史と伝統を感じる建造物や人の文化や習慣の残るモノがたくさんあったように思います。
世界最大の城壁、万里の長城。衛星写真でもはっきりと見えるその城壁は、秦の時代に各国で作られていた城壁をつなぎ合わせて作られ、漢、明時代に堅固な城壁になったと言われています。総延長約6000キロの長さがあり、北京近郊の八達嶺は石やレンガで作られた重厚なもので、敵監視台や狼煙台などが均等に分布していて芸術性も高い。その城壁を歩くのもまた大変で、まるで登山をしているような角度のある坂や階段が波打つように永遠と長く続いている。

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次は、世界で現存している最大規模の宮殿建築群で、また24人の皇帝がここで中国をほぼ600年支配した故宮博物館と我われの祖先の「天人合致」の哲学理念を完璧に表現した、今では世界最大の天を祭った建築群、天壇公園。

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故宮博物館はとにかく広い。中国では「9」という数字が一番縁起の良いものとして考えられている為、故宮の部屋数は999部屋。。。とにかく広い。入り口の門をくぐり出口まで、ゆっくり見てまわって約3時間半位かかるその広さには驚きでした。屋根は皇帝の色として捉えられている黄色を使い、中にはその時代に造られた色とりどりの華やかな装飾品が展示されている。中でもラストエンペラーの愛新覚羅溥儀の時代の部屋などには西欧文化と入り混じった装飾品などがあり、時代の流れを感じれて面白い。

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天壇公園は皇帝が空の神様(天の神)にお祈りを祈る場所として造られた。天壇公園は空の神を表すと言われる青の屋根で出来ていて、建物も、4本の四季を表す柱や、12本の12ヶ月を表す柱で出来ている。今では、その公園内で多くの人が、将棋や書道、太極拳や踊り、笛や歌などの娯楽文化を楽しんでいる。中国の定年は男の人で60歳だそうで、その後は家にはあまり居ないという。多くの人がこのように外で多くの人とコミュニケーションをとりながら遊んでいる。このような風景は夜の市街地でも見つけました。

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北京では、オリンピックや経済成長のなか、都市化が進み、高層ビルや商業地、また古代の建造物の観光地化がかなり整備されていっているように感じた。
しかしその中でも、人々はコミュニケーションを求めて公園に集まり、高層ビルの中にある広場に集まり、昔ながらの娯楽文化をみんなで一緒に楽しむ。そんな人のぬくもりを感じるモノがたくさんありました。

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