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ここではモノが感じる、人とヒト、人とモノのお話を紹介します。

石垣島

南西諸島西部の島群を表す八重山諸島。

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その八重山諸島にある石垣島に行ってきました。

石垣島は、八重山諸島の政治・経済・教育・交通などの中心地で、面積は約222.6平方kmと沖縄県内では沖縄本島、西表島に次いで3番目に広い島です。また同じ沖縄県でも那覇市との距離は410km以上離れており、その距離は東京-大阪間に相当するぐらい離れています。

北西部にある湾「川平湾」は国の名勝に指定される程の綺麗な湾で、光の加減や潮の満ち引きにより刻々とその色を変える海の中には、数多くの種類の造礁サンゴが群落を形成していました。その中を綺麗な魚が泳ぎ、白い砂の海底を彩るように泳ぐ光景は一つの絵のようにも見えました。
その海を眺めながらおじさんが、「この白い砂も昔はサンゴだったんだよ。」と教えてくれている時、このおじさんはこの海のことを本当に大切に想っているんだと感じました。
石垣島ではサトウキビ畑の農薬交じりの赤土が海に流れ出し、サンゴに危害を与えているそうです。しかしサトウキビ畑もまた大切な資源なのでその両方を守っていくために、島全体で色々な取り組みをしているそうです。島民みんなが島の大切な宝物を理解して、守っていくために考えて行動している姿はすごく素敵に感じました。
  
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また、その川平湾に向かう途中の道も自然に囲まれた心地よい道で、その途中に無人の雑貨屋やパイナップル畑、カラフルで楽しそうなシーサーの工房など、のどかでゆっくりとした時間が流れる場所でした。その道を走る現地の人たちは車もゆっくりで、都会に住んでいる僕は後ろで「前の車どこか停まるところを探しているのかな・・・?」っとずっと思っていたぐらい・・・ゆっくりでした。
石垣島にいる石垣牛はブランド牛としても有名で、牧場が点在していました。でも牧場というより野生の牛?っと思うくらい自然な形で放牧されているため、焼肉屋に行って出てきたときは微妙な気持ちになりました。市街地には馬がつながれており、タクシーのおじさんが「あれ友達が飼っている馬のピーちゃん。」と説明してくれる会話にも微妙な違和感を感じました。。

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夕方からは海から川に向かって進んでいくナイトカヌーをしたのですが、その夕陽の綺麗さには感動的でした。また海・川は本当に静かで、マングローブの林の中を、満点の星空に囲まれてカヌーでゆっくり進む時間は、初めて体験した空間で、僕にとって至福の時間でした。

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長い年月の間みんなで大切に守ってきたモノを、今もなお大切に育てて守っている石垣島の自然は本当に魅力的な場所でした。
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空港からタクシーに乗った時、運転手のおじさんに「お兄さんたち八重山病にかからないようにね!」という忠告を受けました。でもその時は「そんな病気に普通はかからんやろ・・・。」と思って聞き流していました。そして迎えた最後の日、ホテルのテラスで真っ青の海と空を見ながら「このままここでぼーっと眺めてたいな。。」と名残惜しく大阪に帰ってきてすぐに「来年の社員旅行は石垣島に行こうな。」と皆に言っている僕は、間違いなく八重山病にかかっていたのだと今更ですが気が付きました。


海、空、山、川、そして人、モノ。すべてが温かく、ゆっくりとした気持ちにしてくれるところでした。
全身で感じる心地よい時間を、また過ごしに行きたいと思います。